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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

光で予防可能な花の病害

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
10月23日
(火)
県立農林水産技術総合センター 0790-47-
@1222

A2408
所長 渡邊 大直
@研究主幹(防除指導担当)
相野 公孝
A研究主幹(広報・知的財産管理担当)小林 尚司
北播磨県民局
県庁記者クラブ



 兵庫県立農林水産技術総合センターでは、紫外光(UV-B)を植物に照射して、病気に対する抵抗力を強めて、病気に罹りにくくする技術をメーカーと共同開発し、既にイチゴで実用化しています。今回、この技術をバラやキクなど花き類に応用できる可能性が高くなったので、そのことについて発表します。内容は以下のとおりです。


1 紫外光(UV-B)によるバラうどんこ病の抑制

 温室内でポット植えのバラ「バレリー」に天井面から紫外光蛍光灯や緑色蛍光灯をうどんこ病が発生する前から予防的に照射して、同病の発病推移を調査したところ、光を照射しない無処理区では発病株率が55.6%となったのに対し、緑色光区で22.2%、紫外光区で0%と、紫外光を当てることによって、発病を強く抑制することがわかりました(図1)。同様の実験を他の品種「ローテローゼ」でも行ったところ、「バレリー」と同様の結果が得られました(図2)。
図1 光照射によるバラうどんこ病の発病抑制効果「バレリー」 (7月8日) 紫外光は日中4時間、緑色光は夜間日没〜日の出の照射   図2 左:紫外光を浴びて丈夫に育ったバラ「ローテローゼ」
     右:人工光なしでうどんこ病に罹ったバラ 


2 紫外光(UV-B)によるキク黒斑(はん)病の抑制
 バラと同様に小菊「みのる」に、天井面から紫外光蛍光灯や緑色蛍光灯を黒斑病発病前から予防的に当てて、同病の発病を調査しました。その結果、光を当てない無処理区では、発病株率が81.8%となったのに対し、紫外光区、緑色光区ともに発病がみられず、黒斑病を強く抑制しました。


3 今後の知見の活用方法
 花きに対して、予防的に紫外線蛍光灯を当てると病気に罹りにくくなることが確認されたので、今後は、実際の農家で防除効果を上げられるよう、さらに照射方法を研究していきます。

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