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新系統のネギアザミウマを県内野菜生産地で確認
月/日
(曜日)
事務所等名
電 話
発表者(担当者)
配布先
6月25日
(月)
県立農林水産技術総合センター
(病害虫防除所)
0790-47-
①1222
②2408
所長 渡邊 大直
①研究主幹(防除指導担当)
相野 公孝
②研究主幹(広報・知的財産管理担当)小林 尚司
県内の全県民局
記者クラブ
県庁記者クラブ
ネギなど農作物を加害するネギアザミウマ(写真1)に、海外から侵入した系統(新系統※)が日本各地で見つかり、本県でも発生が確認されました。また、県外の新系統の一部には薬剤が効きにくい個体も見つかっており、本県においても注意が必要です。
※新系統:新系統と在来系統は、繁殖の方法が異なります。在来系統は雌だけで繁殖し、新系統は雄と雌が交尾して繁殖します。
1 新系統の発生地点
県下各地の野菜生産地26地点から採集したネギアザミウマを調べたところ、阪神地域の4地点で新系統が確認されました。
(図)
(写真1)
ネギアザミウマ
体長:1.5㎜程度
体色:褐色~黄色
加害作物:ネギを中心とした野菜類、花き類、果樹類
図
ネギアザミウマ新系統の発生地点(2011年)
※新系統確認地点については●で示す。
(写真2)
キャベツの被害
(写真3)
葉ネギの被害
2 ネギアザミウマの被害
成虫・幼虫とも、葉の表面を加害してかすり状の跡を残し、商品価値を著しく低下させます(写真2、3)。
また多発生により、作物の生育不良を引き起こすこともあります。
3 今後の方針
今後は、薬剤感受性や新系統の発生地点の拡大状況について調査を進める予定です。