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兵庫県立農林水産技術総合センター
お知らせ -記者発表-

色彩トラップを使った害虫防除への新たな取組み

月/日
(曜日)
事務所等名 電 話 発表者(担当者) 配布先
7月26日
(木)
県立農林水産技術総合センター
0790-47-
@1222
A2408
所長 渡邊 大直
@病害虫防除所長 山下賢一

A研究主幹(広報・知的財産管理担当)小林 尚司
県庁記者クラブ

阪神北県民局記者クラブ


 
 色彩トラップは、色で害虫を誘引捕殺して発生を減少させる防除資材です。当センターでは、昆虫が目標の識別に利用している近紫外光を可視化する手法を考案し、昆虫の視覚に着目した色彩トラップによる害虫防除法の開発に取り組んでいます。内容は以下のとおりです。


1 近紫外光を可視化することでわかる昆虫の視覚

 昆虫の多くは目標の識別に近紫外光を利用していることが知られています。そこで、特殊なカメラレンズとフィルターを組み合わせて、近紫外光を可視化した画像を作成する手法を考案しました*。この手法でタンポポを撮影してみると、ヒトが見ている状態との違いを明瞭に表すことができました(図1)。
* 第56回日本応用動物昆虫学会(2012年3月)において発表


2 ネギアザミウマ**が青色に誘引される要因


 青色と黄色の色彩トラップを用いて、ネギアザミウマを対象に誘引数の比較を行ったところ、青色に明らかに多く誘引されました(図2)。
設置した状態の色彩トラップを上記1の手法で見てみると、青色は近紫外光域においても色彩が明瞭なのに対して、黄色は暗く見え、さらに背景と紛れてしまうため目標としての識別が困難なことがわかります(図3)。
ネギアザミウマが黄色より青色に誘引される要因として、昆虫特有の近紫外光域における目標識別能力が関わっていることが推察されます。
** ネギアザミウマ・・・体長約1.5mm。ネギをはじめ多くの野菜,果樹,花き類の主要害虫



3 この知見の活用方法

昆虫の誘引行動に大きく関わっていると考えられる近紫外光域の目標識別能力に着目して、従来のものより誘引性能の高い色彩トラップを開発し、減農薬による環境創造型農業の推進に寄与する手段として確立する予定です。


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